アジア太平洋地域市場におけるソーシャル・ネットワーキング利用動向の多様性が浮き彫りに

フィリピンがソーシャル・ネットワーキングの利用頻度で最高値を記録

各国でFacebook(フェースブック)とローカルブランドがソーシャル・ネットワークの首位の座を争う

2010年4月発信–デジタルワールドの利用動向調査におけるグローバル・リーディング・カンパニー、Comscore(コムスコア: NASDAQ: SCOR) は本日、World Metrixサービスのデータを基に、アジア太平洋地域(中国を除く)でのSNS、ソーシャル・ネットワーキング・アクティビティに関する最新調査結果を発表いたしました。この調査によると、2010年2月、アジア太平洋地域のオンライン総人口の50.8パーセントに相当する2億4030万人がソーシャル・ネットワーキングのサイトを訪れたことが明らかになっております。同地域の大多数の市場においてFacebook.com(フェースブック)が首位の座を獲得したものの、インドのOrkut、日本のMixi、韓国のCyWorld、台湾のWretch.ccなど、Facebookの競合が強固な立場を築いている市場ではトップの座獲得には至りませんでした。

「ソーシャル・ネットワーキングは依然、世界で最も人気が高く、また最も急速に成長を遂げているインターネット行動の1つです。アジア太平洋地域は他の地域に比べて、個々の市場ごとに異なる利用動向を示している点が特に注目に値します。フィリピン、オーストラリア、インドネシアなどの一部の市場では、インターネット総人口の約90パーセントがソーシャル・ネットワーキングを利用しており、ウェブで最も人気のあるアクティビティといえます。それ以外の市場では、携帯電話やその他モバイル機器からソーシャル・ネットワーキングへアクセスする傾向が強く、パソコンをベースにしたソーシャル・ネットワーキング利用の浸透度が低いことが報告されています。」(コムスコア アジア・パシフィック担当上級副社長、ウィル・ホッジマン)

ソーシャル・ネットワーキングの市場浸透率で最高値を記録したフィリピン、オーストラリア、インドネシア

アジア太平洋地域のインターネット・ユーザーが、2010年2月にソーシャル・ネットワーキング・サイトを利用した月間平均時間は2.5時間、また月間平均利用回数は15回であることがわかりました。フィリピンでは同月、ウェブ総人口の90パーセントを超えるユーザーがソーシャル・ネットワーキング・サイトを利用し、ソーシャル・ネットワーキングの浸透率が最も高い市場であることが明らかになりました。オーストラリアは89.6パーセントで2位、インドネシアは88.6パーセントで3位と続いています。

ソーシャル・ネットワーキングの利用頻度においても、フィリピンで2月、ビジター1人あたりの月間平均利用時間5.5時間、月間平均訪問回数26回を記録し、同地域の最高値を示しました。インドネシア(ビジター1人あたりの月間平均利用時間5.4時間、月間平均訪問回数22回)、オーストラリア(ビジター1人あたりの月間平均利用時間3.8時間、月間平均訪問回数20回)、マレーシア(ビジター1人あたりの月間平均利用時間約3.8時間、月間平均訪問回数22回)でも、インターネット・ユーザーによるソーシャル・ネットワーキング利用頻度の高さが示されました。

アジア太平洋地域市場におけるソーシャル・ネットワーキングのリーチおよび利用頻度
2010年2月
家庭と職場を合わせた 15 歳以上のインターネット オーディエンス総数*
出典: コムスコア・ワールド・メトリックス (Comscore World Metrix)

ソーシャル・ネットワーキング

リーチ (%)

ビジター 1 人あたりの平均利用分数

ビジター 1 人あたりの平均訪問回数

アジア太平洋地域

50.8

148.9

15.1

フィリピン

90.3

332.2

26.3

オーストラリア

89.6

228.0

20.9

インドネシア

88.6

324.4

22.6

マレーシア

84.7

226.0

22.3

シンガポール

83.7

220.9

22.1

ニュージーランド

81.2

217.5

20.3

台湾

75.9

131.3

18.3

香港

75.4

223.3

25.4

インド

68.5

130.1

13.0

韓国

63.5

131.4

16.0

ベトナム

46.1

49.5

7.2

日本

42.3

120.5

14.0

*インターネット カフェなどの公共のコンピュータ、および携帯電話・PDA からのアクセスを除く。

アジア太平洋地域の大多数の市場でFacebookが首位を堅持

今回の調査結果では、アジア太平洋地域の個々の市場におけるブランドの嗜好も明らかになりました。Facebook.comは、8つの市場(フィリピン、オーストラリア、インドネシア、マレーシア、シンガポール、ニュージーランド、香港、ベトナム)で首位に立ち、その他の国では競合ブランドがトップの座を占めました。地元ローカル企業のソーシャル・ネットワーキング・サイトが首位についた市場は、日本(Mixi)、韓国(CyWorld)、インド(Google所有のOrkut)、台湾(Yahoo!所有の Wretch.cc)です。

ウェブ人口のリーチ(%)別アジア太平洋地域市場の上位ソーシャル・ネットワーキング・サイト
2010年2月
家庭と職場を合わせた 15 歳以上のインターネット オーディエンス総数*
出典:Comscore World Metrix

市場首位のソーシャル・ネットワーキング・サイト

ウェブ人口リーチ (%)

アジア太平洋地域

Facebook.com

14.9%

フィリピン

Facebook.com

84.5%

オーストラリア

Facebook.com

69.4%

インドネシア

Facebook.com

84.9%

マレーシア

Facebook.com

77.5%

シンガポール

Facebook.com

72.1%

ニュージーランド

Facebook.com

63.6%

台湾

Wretch.cc

62.5%

香港

Facebook.com

62.6%

インド

Orkut

46.8%

韓国

CyWorld

54.2%

ベトナム

Facebook.com

18.4%

日本

Mixi.jp

18.9%

*インターネット カフェなどの公共のコンピュータ、および携帯電話・PDA からのアクセスを除く。

コムスコア / Comscore について
コムスコア Comscore, Inc. (NASDAQ:SCOR) は、デジタルワールド利用動向調査における分野で世界をリードするグローバル・カンパニーであり、デジタル・マーケティング情報を世界中にご提供しています。

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